高千穂大学 学生生活の手引き

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- 第 7 章 . 学習
在学生の学習・研究上の倫理
高千穂大学は高等教育機関として、 教育を含めた全ての学問を研究活動の側
面を持つものとして扱います。 これにより在学生の学業もまた全て研究活動とい
う事になるため、研究者とみなされることになります。日頃のレポートやゼミ発表、
定期試験の小論文、 あるいは卒業論文や修士論文、 博士論文などに臨む際は十
分な倫理観を以て取り組むように心がけてください。
■ 研究活動の意義
研究活動は 「現状の把握を基に自身でテーマを定め」、「目標としての仮説を
立て」、「調査や実験、 資料の収集による検証を行い」、「検証によって得られた
成果を公表し議論する」 という段階に分けることができます。
これら研究活動に取り組む際に求められる問題発見・解決の能力、 発想力、 調
査能力、 分析力、 表現力、 協調性などは、 卒業後の就業時や社会活動にも同様
に必要とされるものです。
■ 研究活動に求められる要素
責任ある研究を行うためには、 以下のような要素が求められます。
・誠実性:研究活動に対して誠心誠意を尽くすこと。
・正確性:得られた結果を誤りなくまとめること。
・客観性:事実をありのままに表現し、 先入観などを排すること。
・再現性:誰であろうと同じ方法を取った時に同じ結果が得られること。
・透明性:研究組織においては相互に意見・提起・批判などができること。
■ 研究者に求められるもの
研究活動に求められる要素の達成のために、 以下のことを守るようにしてくだ
さい。 これはいざという時に皆さんを守ることにも繋がります。
・研究課程や使用したデータ、 結果を正確に記録し一定期間保管する。
・収集したデータは正確に使用する。
・先入観や過剰な推測、 不正確・不十分なデータを研究に持ち込まない。
■ 研究者が絶対にしてはならないこと
以下の行為は 「研究活動における不正行為」 と呼ばれます。 発表や、 単位・
学位取得などの公共性を持つ以上、 学生であっても許されざる行為です。
・捏造
存在しないデータや研究結果を作成すること(実施していない実験・調査・イ
ンタビューなどを実施したように見せかけてデータや結果を作り上げる行為)。
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